パリに生きた銅版画家、長谷川潔の作品のポスト
カードがありました。
https://yu7795.hatenablog.com/entry/2024/08/29/210357
私の美術館に行った際のお土産ポストカード。
絵の題名は『仮装したる狐』フィンランドの童話
からインスパイアされた作品であるそうですが、
シュールな雰囲気がとてもありますね。
世界3大童話は、イソップ、グリム、アンデルセ
ンだそうですが、フィンランドとはあまり馴染み
がないのでどんな童話なのかは読んでみなければ
分かりませんが、小さな家があるので
スケールからいくとこの狐、相当ビッグなサイズ
の狐ですね。
、、、。
『私はこの世に生まれてこの方途方にくれております。』 『どうしたんですか、狐さん。』 『何故ならば全てのものが小さく感じて仕方がないのです。』 『ほう。全てとは。』 『まずこの家々、中に住んでいる人も小さく見えます。何を話しているかが分からない。』 『そりゃあそうです、ご自身の大きさをご覧になってくださいな。大きなお空に届きますよ。』 『だからといって私の心情はいつもこの家々よりもとてもとても小さいのです。』 『何故でしょう。』 『皆より遠くを見ておりますが世界を見渡しても何にもないのです。本当に何も。』 『と、言いますと?』 『世界に何もないことを知って恐れています。ですから皆が何か寄り合って楽しそうなことも何も分かりやしないのです。』 『それはそれは可哀想に。』 『はい。ですから1人で途方に暮れております、、。』
『落ちてくる枯葉をご覧になってください。狐さん。私達にとって枯葉は災害なのです。せっかく作った家ももしかしたら壊れるかもしれません。 そんな時はどうかその大きな体で私達をお助けくださいませんか。一枚拾ってどこかの山へ置いておいでくだされば私達の命は助かるのです。』
『私にも働きをしても良いということなのでしょうか。まあ、それはありがたい。いつもうらやんでおりました。』
『まあそれはそれは。お互いに一緒になってこの世界を育てるのですよ、こちらこそ狐さんがいてありがたい。』
『こちらへ来てさあ、一緒に暖炉にあたりましょう。』
狐さんはニコっと微笑んで帽子を脱ぎ、その辺りに深く腰をかけましたとさ。
、、、、、
勝手に童話を作ってしまいました。
そんな話は架空ですから信じないでください^ - ^
作品から色が見えないので、色をつけたくなりま
すね。
長谷川潔はパリから帰国することなく、亡くなら
れたそうですが、今でも独自の作品は名を残し、
語り継がれているのですね。
日本人またはアジアのほとんどは西洋文化への
憧れがありがちですが、、。
どこか日本風の絵からは日本人であることを
忘れていないことを伝えていると感じました。